高濱正伸「メシが食える大人になれ」
「東大に何人合格させるか、なんていうのは、確かに嬉しいことは嬉しいですが、色んな塾がやっている。私の最大関心ではありません。子どもが自立して『メシを食える』ようにすることが教育の本質だと思っています」
はなまる学習会会長、高濱正伸氏は教育の本質についてこう語る。
元々は浪人時代 、家庭教師をしていた彼は、生徒の 学力不振を通じて、人間関係での挫折とひきこもり問題に取り組む様になる。
1993年、学習教室「花まる学習会」を同期の大学院生等と設立 する。設立当初は毎月赤字。離れていく職員も相次いだ。
高濱氏の原動力は何より子供が好きな事。だからこそ子供の基礎教育の大切さと、取り巻く家庭環境を力強く訴えている。
家庭内暴力にさせないために、いま、お母さんにできることは、
①父の仕事を見せ、仕事の父を語る。
②父と子の遊び、を作り出す。追いかけっこなどでOK
③子どもの前で父親の愚痴を言わない。これを言うことは、地獄の1丁目。
毒の汁を子どもにかけているようなもの。
④夫婦の意思統一とコミュニケーション。家族ぐるみでつきあって、こどもを預かってもらい
夫婦二人でデートすることも大事。
悪いことは悪い、という共通認識のもと、こどもが、よそのお父さん、お母さんからも注意されるのも
いいこと。みんなで育てる、という意識を持つ。
上記を実践出来ている家庭はどれくらいいるだろうか。まがりなりにも父親の立場にいる僕自身も対子供への見直しが必要だ。