リーダー無くして野党再編は無い


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 前原前外相を筆頭に「民主党解党」の気運が高まっている。党の政策を巡ってのゴタゴタだが、そもそも、強い現自民政権と弱体な各野党との決定的な違いは何だろうか。
 答えは、どの野党にも安倍政権に太刀打ち出来る確固たる「リーダー」が存在しない事だ。おそらく現在の安倍政権が独裁的に見えるのは裏を返せば、政権与党にリーダーが存在し、党内だけでなく内閣全体が否の打ちようがないガバナンスとなっており、野党に対抗する術を与えていない所だろう。仮に現在の民主、維新、果ては共産までもが選挙協力を含めた連帯を計っても、その集団グループを束にする求心力があるリーダーが存在しない限り、自民党をひっくり返す事は500%ない。


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特に民主党は2009年に千載一遇の政権奪取を得たにも関わらず、3年3ヵ月に渡り日本国民を失意のドン底に突き落とした。このキズの回復は、最低でもあと10年は掛かるだろう。国会議事堂前でデモ活動を行っているマイノリティの支持者を「民意」と言うのは政治家の姿勢ではない。衆院通過→参院通過→民意であり、議会制民主主義の大原則だ。
 民主・岡田、維新・松野、共産・志位。客観的にどれをとっても、1国のリーダーの器ではない。騒げば騒ぐほど自民党の思う壺だ。
 現在、自民党の敵は他政党ではなく、自民党内のリベラル派だ。もし野党再編があるとしたら、1993年の様な自民党内での分裂が起こり、他政党がこれらを取り込めるかどうかだ。その時に有権者にも売り出せるリーダーが現れていればの話だが。


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