北朝鮮拉致問題、リミットは・・・

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安倍改造内閣の中で、 1億総活躍大臣兼拉致担当大臣に就任した加藤勝信氏。経歴を見る限りでは北朝鮮拉致問題に直接取り組んだというものがあまり見当たらない。2012年暮れ、自民党政権に帰り咲いた安倍総理大臣は「拉致問題は安倍内閣で全面解決させる最重要課題のひとつ」と名言した。家族会、救う会ともに大きなブレイクスルーを感じた筈だ。僕は北朝鮮拉致解決のタイムリミットは2014年12月までと見ていた。というより今でもそう思っている。


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1番最初に「あれっ?」と思ったのは、古屋圭司国家公安委員長が去年9月に拉致担当から外れ、山谷えり子氏へ交代した辺りからだ。日朝協議が盛り上がっている最中、拉致問題に対して積極的な人物だとは言え、タイミングはどうなのかというのが率直な感想だ。2013年末、北朝鮮は当時国家No.2 のチャン・ソンテクを処刑し中国との関係をガタガタにした。更に翌年、国連は国内外に暴挙をはたらく北朝鮮を「人道に対する罪」として決議した。長年に渡る対話と圧力が実を結んだ結果でスピード解決かと思いきや、その後平行線をたどったまま今日に至る。目に見える成果があったとすれば、横田夫妻が、めぐみさんの娘と言われているキム・ウンギョンさんと面談した事ぐらいだ。


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今、北朝鮮は何事もなかった様に中国と足並みを揃えようとしている。もう遅いのだろうか・・・
希望はひとつ、昨年5月末に日朝協議の後の記者会見で「拉致被害者の新しい安否情報はあったのか?」の問いに対し、菅官房長官が「そういう情報はあったと思われるが、今は発言を控える」と答えた事。
ハードエビデンスを掴んでいる以上、政治の世界だけでなく日本国民全体が関心を持ち完全解決を願うしかない。


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