〈番外編〉学校では解決出来ない、"イジメ問題"
名古屋市の中学1年の男子生徒が、いじめを受けたと遺書を残して自殺した問題で、全校生徒にアンケートした結果、20人が直接イジメを見たとアンケートに回答していた。
僕自身、中学時代はどうだったかというと「イジメられた経験がある」方に手を挙げる。具体的に言うと1人のワルが1人をターゲットにし、一定期間暴力を受け、ワルがその1人に飽きたら次のターゲットへシフトする、というものだった。年月が経ち、今では「あ~そう言えば・・・」位の感覚だ。
ただ、イジメの性質の相違はあれ、"今も変わらないのか"、と思うのが学校内の体質とイジメに遭う生徒のメンタリティだ。
学校の体質というのは、現場を見て見ぬフリをする生徒達だ。関わりたくないとかではなく、その光景に慢性化している。今回の様な最悪のシナリオが起こり、初めて事の重大さに気付くのだろう。
ではなぜイジメられた生徒は学校どころか親にも話さないのか。僕の場合は"話さない"ではなく、"話したくない"という気持ちだった気がする。大袈裟にしたくなかったからかなと。今、振り返っても上手く説明出来ない。
家庭教育、学校教育でイジメ問題解決は極めて難しい。なぜなら、イジメに遭っている殆どの当人がSOSを言葉に発しないから。
子供を亡くした親の気持ちは無念で仕方なかっただろう。