続・改善?改悪? 改正労働者派遣法

 一昨日、NHK で放送された"クローズアップ現代"。テーマは改正労働者派遣法の是非についてだった。
番組内では労働者の切捨て、入れ替え。自社雇用になった時の収入が変わらない等 、あからさまな「改悪ありき」の報道ぶりだ。


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 アタマの整理整頓の為、今回の改正労働者派遣法について簡単に記すと、それまで「雇用の期間に定めがない」とされる特定26業種に対して"上限3年"を加えたに過ぎない。今回のクローズアップ現代は本質を無視して労働者の切り捨てばかりが際立って見えた。法改正の中身を知らない人達に誤解を与える内容だ。  
番組内では「安定した収入」、「平等な社会的地位」、更には「人権問題」にまで発展した。


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 クローズアップ現代でのインタビューでは「世の中の大半の派遣社員が正社員になりたい」、「良い仕事と収入が得れば」と収入面と仕事面でのリスクとベネフィット"に困惑されている。
 今回の改正労働者派遣法は、あくまでも特定26業種に対しての施策だ。また、この番組でいう「安定」した正社員というキーワードも引っ掛かった。今日の正社員に安定などない。正社員という道に踏み切れないのは、むしろ派遣社員では無いのだろうか?